珍しいお話・玉置神社①

去年のこと。といっても最近ですね(笑)

年内最後の参拝になるだろうと思い、あと絵に使うお水を採りに行こうと玉置神社に行こうと思い立ちました。

その前はとある人の真似事をして参拝したのですが、参拝の恩恵を感じられず、少し凹んで帰ったので今回はあるがままに自分らしく参拝しようと思っていました。

仕事は休職中だったので家族を見送り、日課の朝歩き&ゴミ拾いをしながら氏子の神社の裏に差し掛かったところ、フェンスの中にビニル袋が落ちていました。 どうも気になったのでフェンスの切れ目から神社の裏山に入り回収したところ、中には使用済みのオムツが。。。

愕然としながらヒドイことする親もいるなと残念に思ったのでした。

表に回り、神社にて『今日は玉置神社に行ってまいります。』と報告をして家に帰り出発しました。

 

本来は令和元年11月11日に行く予定でしたが、予報は雨だったのと予定が合わなくなったので翌日向かうことにしていました。

道のりは順調で、狭い道で対向車に遭うこともなくスイスイと現地に到着しました。

三重県側から行く道にはおくとろ温泉などの施設があり、途中山腹に絵に使うお水、その名も『龍神水』と書かれた祠があります。

『神社さんにお参りして帰りに採水させてください。その際は祝詞もお経もきちんとやりますので』とご挨拶をしてから登り口まで移動しました。

上に行くと駐車場があり、比較的簡単にお参りできるのですが、私はいつも途中にある参道からお参りしています。古ぼけた小さな鳥居。平家の霊の供養塔。熊野古道の看板がある登り口は少しの駐車スペースがあります。ただ、これより登る人は稀で今までほとんど人に会ったことがことがありません。今回は珍しく軽トラが停まっていて人が今から登ろうとしていました。

レアなパターンだったので少し時間をおいてから行こうと思い、駐車スペースの吸い殻を拾っていました。神の山でも捨てる人は残念ながらいるのです。。。

一通り片づけた後、参道を登り始めました。しばらく行くとさっきの人に会いました。

その人も珍しいな、と思ったらしくお声をかけていただきました。

どちらから来たのか、ここから登ることを知っていたのか、と普通の話から急にここでお参りしていかないのか、と聞かれました。

そこは森の中。特に祠など見当たりません。ですがあと少し上った先に『犬吠え檜』という祠があるのです。私はそこのことかと思い、途中で参ることを伝えましたが、その方は『ここ』でお参りをと申されました。私は訳がわからなかったのでお話を聞くとスゴイお話の内容でした。

 

今でこそ玉置神社には手水舎がありますが昔は無かったようです。

本参りと呼ばれるこの道はその手水舎の代わりに『かぜのはらいどの大神』という神様がいてある場所に差し掛かると必ず風が吹いています。その風はとても神聖な風で、あらゆる邪念や穢れを吹き飛ばし参拝者を清めてくださるとのことでした。

初めて聞く興味深い話に感動して、実際に風の止まない場所に立ち実感していました。

心地よい風が吹く…。強くもあり優しい風。確かに清められていくように感じました。そして止まないのです。

本参りを通らない人がほとんどなので本当の意味で清められて参拝する人は少ないようです。そのまま参拝すると神様にいろんな弊害が起こるのですがその話はまたの機会にしましょう。

『今ここに柱があるからお参りしてから登るといいよ』と言い残しその方は登っていきました。

…柱??? お礼を言ってその場でお経を唱えました。 少し登った『犬吠え檜』でお経を唱えて神社を目指しました。

柱の謎。参拝のお話、その方とのご縁はまた次のお話で。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました<(_ _)> 次回に続きます。

 

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縁画