情報を受け取る力

さて、今世間を騒がせているといえばコロナウイルス。新型肺炎でしょう。皆様も不安になっているかもしれません。

未知のウイルスや疫病は人類の歴史上幾度もありました。それを乗り越え医学が進歩し現在があります。我々のご先祖様は疫病にかかることなく、もしくはかかっても治ったりして私たちの命が繋がっています。そう思うとすごいことですよね。

疫病。災害。戦争。様々な試練を越えてつながる命。　自ずとご先祖様に感謝の気持ちが湧いてきます。　どれか一つ違っても今ここにいる『私』はいないのですから。

その昔は情報伝達が遅く、疫病もそれがそうと知る前にかかったり亡くなってしまったりしたことでしょう。　原因不明の病とされる前にその時代背景から考えると単に寿命だと思われたかもしれません。　後々それがわかって治療法が見つかりそうだったとしても亡くなってしまっていたら確認のしようがありません。　要は情報を知るか知らないかで捉え方は大きく違ってきます。

今の世の中は情報が得やすく拡散されやすい。

様々なメディア、SNS、ちょっと検索すればわかってしまう世の中。　ただ、情報の発信者は選ばれた者である必要がなく、それが真実なのか虚構なのかわかりません。　受取り手の裁量任せなのです。　それってちょっと怖いことですよね。

人それぞれの思考は違い受取り方も様々。　YouTubeもテレビよりかは信じられる情報が多いとしても、スピリチュアル系の情報は見える見えないが分かれる世界なのでどれが本当なのかを判断する材料は本当の裁量任せです。

自分が信じた者を信じるしかない。　だけど信者になってしまってはいけないと私は感じます。

信じた者に違和感を覚えた時、それがわからなくなってしまいます。　インフルエンサーは情報伝達の匠です。

言葉を操り、人を動かします。　大きな人数が動く時、それは多数決の力を持って猛威を振るいます。　たとえそれが宇宙の意志に反したとしても動く力は人の流れとなり呑み込みます。　また、大きな力を持つと知った者は変わってしまいがちです。

歴史は物語っています。　大量虐殺が正義だと誰が思うでしょうか。　敵国に対して慈悲の心は無くなってしまうのは何故でしょうか。　政治家がエライと錯覚しているのは何故なのでしょうか。

それが人間。　変化なくおごらず大きくなる人の方が稀です。　信者が増えると持ち上げられ自らの力を見誤り、志を見失ってしまうのです。

だから我々はあくまで一人の人間として情報を見極め、良いところは吸収して自分のモノにし、盲目的な信者になってはいけないのです。　それがこの情報の時代の生き方だと私は思います。　そうあることでインフルエンサーの方達も歯止めがきくのです。

尊敬する人のことを言われたら腹が立つとかは信者になりかけているのではないでしょうか。　それこそ情報の偏りで見えなくなっているのではないでしょうか。　違う意見があって当然。　人それぞれ見方は違うのだから自分が見えないところを教えてくれていると耳を傾けることも必要ではないでしょうか。　それを受け取った上で信じるに値するならば信じればいい。　あくまで一人の人間として。　あなたはあなたなのだから。　

本人が知らないところで信者とアンチが衝突するのもおかしな話です。誰が誰を信じていようとそれぞれが自由だし、『あの人を信じているのはおかしい』と決めつけてその人を嫌いになるのも変です。　我々日本人は異教徒だから敵というお国柄ではありません。　心を広く持ち、それぞれを尊重して受け入れればいいと思います。　違う価値観でいいのです。

疫病の情報も不安を煽り人間不信を起こさせます。　差別や風評被害も最たる例です。　あることないこと、手も足も生えて羽や尾っぽまでついた情報の本質は受け取る側が裸にしていかないといけません。　過剰に反応することでメディアは数字を意識してさらに煽ります。　面白がっているからフェイクニュースなんてものも出てくるのではないでしょうか。　今の時代画像加工も容易ですから。

本当の情報はどこにあるのか。　発信する側、受け取る側。　神仏は今、人を見ているのではないでしょうか。